別れた彼⑧
別れた彼について。
5月のある朝、彼の駐車場に可愛い軽自動車が停まっているのを見かけました。
胸が苦しくなり彼にラインしましたが、返事は来ないまま数時間が立ちました。
もう一度ラインしますが、既読にならない。
いてもたってもいられず電話しましたが、留守電に切り替わってしまいます。
もう一度彼の家に行きました。
車はなく、彼も不在でした。
何もできないまま夜になり、もう一度彼と連絡を取ろうとしましたが繋がらない。
また彼の家に行くと車は停まっており、部屋の電気も点いていました。
このまま帰り、明日彼にもう一度連絡するべきか?
一瞬はそう考えたと思います。
けど、私は彼の家のインターフォンを押していました。
それでも出でこず、インターフォンを連打しました。
やっと出てきた彼は小声で「今来客、今日は帰って」と言いました。
「女だよね?今日ずっと一緒だったよね?私以外で付き合ってた人がいたの?」
口に指をあて「しーっ。また明日ね」とドアを閉めようとする彼に腹が立ち、「彼女なの?付き合ってんの?」とドアをつかむ私を諦めさせようと思ったのでしょう。
「そう付き合ってる。彼女」と言いました。
彼を振り切り部屋に入ると彼が彼女と言ったコはソファの向こうで毛布をかぶっていました。
「ちょっと!」と毛布を取り上げるとそこにいたのは同じ職場の若い女のコでした。
⑨に続く。
よかったら応援してください。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。