ディナーセットを頼み、前菜が運ばれるまで何も話すこともなく、今カノも私もおしぼりで手を拭いたり携帯を触ったりと気まずい雰囲気でした。

店員が運んできた美味しそうな前菜を見て「おいしそう」と思わずつぶやくと今カノも「本当ですね」と言い、目があいました。
「今日は何の話が聞きたいの？元彼（以下、N）のこと？」と今カノに聞きました。
「はい。Nさんと連絡を取ってますよね？熊本から帰って来た時会ってますよね？ちささんのことは友だちだと言っていますが、一度恋愛関係になった人と友だちになれるんですか？ちささんは結局どうしたいんですか？」と一気に今カノは話ました。

「Nが友だちだって言ったら友だちなんじゃないの？友だちは連絡取っちゃいけないの？会っちゃいけないの？私がどうしたいかなんて、あなたに言う必要はないよ。私の気持ちはあなたにどうこうできるものじゃない」

なぜ私が今カノに責められるのかと思うと腹が立ちました。
正直元彼と会ったことを責めるなら私じゃなく元彼を責めるべき。
それに今カノには私や元彼を責める資格はない、また新たな男関係の噂が職場で流れていたのです。

④に続く。

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